小飼塾

会員制
バドミントン個別指導

 

メンタルを凌駕する圧倒的な技術を

バドミントンの世界に身を置き半世紀もの時間が経ちしました。自分自身が定年という節目を迎えた今、バドミントンにできる恩返しはないだろうか?という自問自答を繰り返す日々をしばらく過ごす中でいくつかのアイデアが生まれました。考えたポイントは【選手の育成強化】と【指導者の負担軽減】という2つの視点。現状における指導者や仲間たちとの練習環境を尊重しながら、選手個人の要望を叶えることができること。ようやくそれを具体化させるカタチを確立し、このたび小飼塾を設立するに至りました。

 所属している団体でのグループ練習では時間的に確保が難しい個人個人の弱点の克服や、より高度な強化練習の個人指導を所属先の指導者と連携をとりながら選手個人が望む練習の手助けはできないかという思いをカタチにしました。“当たり前の練習を 非常識なくらい圧倒的に練習する” ことでしか得られない自信を、ホームコーチ(所属先の監督・指導者)のもとへ持ち帰り、チームの仲間と共に揺るがない勇気を持ってコートに立つ。そんな選手とチームとの橋渡し役が小飼塾の持つ役割の理想形であり存在意義だと考えました。

1988ドイツオープン試合中の一コマ

 選手本人だけでなく、指導者の方々や保護者の方々からのご相談やご提案も大歓迎です。現役時代には日本代表としてプレーさせてもらうチャンスを掴むこともできました。その経験や知見を次世代の方々へバドミントンへの恩返しとして少しでもお伝えしたいという思いでおります。初心者講習会の講師依頼はボランティアで駆けつけます。何卒、小飼塾の思いに共感していただけるバドミントン仲間のお越しとお問い合わせを心よりお待ちしております。

 真のスポーツマンシップを理解し、真に自立したプレーヤーの育成を夢見て。

2023年1月吉日
小飼塾
代表 小飼清統(こがい きよのり)

小飼塾が最も大切にする2つの動作と思春期の迎え方

【上半身編】

ラケットワークにおいて絶対に必要なムーブメント(肩の連動)です。分かりやすく言えば「左肩と右肩が入れ替わる局面での高さ変化」に着目してアセスメント(評価)します。

オーバーショルダー(OS)
 ローディング局面の左肩よりも、インパクト局面で右肩が高位になるムーブメントをいう。パワーが必要とされるスマッシュなどのチャンス局面で使われることが多いが、クリア(準備時間が与えられた状況)でも多用されるこの獲得が想像
以上に難しく、未習得のまま練習を続けると深刻な怪我を招く恐れがある。

シャトルを飛ばすエネルギー(パワー)は
パワー(W)=身体質量(kg)× 重力加速度(m/s2)× 高さ(m)÷ 所要時間(s)
簡単に言えば「体を使って打ちなさい」ということですね。

カウンターショルダー(OC)
ローディング局面の左肩よりも、インパクト局面の右肩の位置が低位になるムーブメント。スピーディーな対応が可能なのでドライブなどのニュートラル局面(準備時間が与えられていない状況)で使われることが多い。スマッシュやク
リアと同じオーバーヘッドに分類されるが『緊急避難的』な対応で使われることが前提だから、クリアのように「体を使ってるヒマはないですよ」ということです。

オーバーショルダーからカウンターショルダーへ
 さてここで育成年代のジュニアプレーヤーにとって切実な問題になってくるのは、この対照的なムーブメントを状況に応じて使い分けるスキルです。小飼塾ではパフォーマンス(競技力)とムーブメント(障害予防)の両方からの視点で専門家と検証し、検討を重ねて導き出した結論は以下の通りです。『オーバーショルダーを基礎として習得し 状況に応じてカウンターショルダーを』 これは本来身体に備わっている機能的に “緊張感の中でのスピーディーな展開から 時間を得たときに起こる身体反応は力を大きくすることであり 決して動作を大きくすることではない” からです。

【下半身編】
バドミントンのおけるプレーではあらゆる方向へ動いたときに使われるムーブメント(フットワーク)です。分かりやすく言えば「足首の角度」に着目してアセスメント(評価)します。

ポジティブアングル<90°
ブレーキング局面とローディング局面で「床面と脛骨の関係性が
90°よりも小さい角度を保っている」ことを指します。この状態と
いうのはアクセル局面…つまり、つま先方向に動きたい局面で現れ
るべきスキルなので、ブレーキング局面でこの状態であるなら膝へ
のストレスが飛躍的に高まります。体幹は脛骨に対して平行な関係
性となるため、あらゆる意味で力が入りにくくなっています。

ポジティブアングル<90°
ブレーキング局面とローディング局面で「床面と脛骨の関係性が
90°よりも小さい角度を保っている」ことを指します。この状態と
いうのはアクセル局面…つまり、つま先方向に動きたい局面で現れ
るべきスキルなので、ブレーキング局面でこの状態であるなら膝へ
のストレスが飛躍的に高まります。体幹は脛骨に対して平行な関係
性となるため、あらゆる意味で力が入りにくくなっています。

ネガティブアングルからポジティブアングルへ
 そもそも身体活動の中で優先度か高いのはポジティブアングルです。理由は簡単。危険から回避するためには逃げ足が早くなくては生き残れないからです。しかし人間の持つ原始的な生存本能とは違って、バドミントンで必要なのはその本能を抑制しながらプレーになります。野生や本能ではダメなんです。意識して習得したムーブメントを繰り返すことで“野生化”することが重要なんです。プレーの強度が上がるほど最高速から止まるというスピードの落差(変化)が大きくなるから、早い時期にスキル習得を目指さなくてはいけません。

思春期とパフォーマンス変化を楽しもう
 成長による身体のサイズ変化でも同じことが言えます。ロシアが圧倒的に強い女子フィギュアスケート選手の体型とパフォーマンスの関係にも同様なことが当てはまります。思春期前の細身体型ではクルクルとジャンプできるのに女性らしい体型に変わってくるとジャンプの難易度が高くなります。ロシアの女子フィギュアの選手はみんな思春期前の細い体型をしてますね。そしてその時期に技術的な完成域まで持っていくので強いわけです。でもこれは裏を返せば「思春期を過ぎた選手のことはどうでもいい。後のことは知りませんよ」ということなんですね。育成年代のプレーヤーたちがこんな指導を受けたら不幸でしかないです。誰もが発育発達の過程で避けることができない思春期での大きな変化を、小飼塾ではプレーヤーひとりひとりを“えこひいき”しながらサポートしたいと考えます。心身ともに大きな変化を迎えている時期にジタバタしたって仕方がありませんから、ドーンと構えてその変化を一緒に楽しみませんか。
 フォームの完成は急いではいけません。揺るがないムーブメントスキルの習得に早期教育は必要ですが、ちゃんとしたフォームを作らなくちゃと焦る必要はありません。[フォーム ≠ ムーブメントスキル]ではありません。[ムーブメント+振り付け=フォーム]が正しい理解です。つまりムーブメントスキルという基礎にそれぞれの競技特性に応じた“振り付け”が加えられたものがフォームだということです。例外を除いて、一度作り上げたフォームは思春期後には変えることができません。例に挙げるならゴルフのスイングが分かりやすい例かもしれません。ゴルフのプレーヤーたちは精密機械のようにスイングを作り上げます。気が遠くなるくらいの反復練習を繰り返します。しかし飛距離がもっと欲しいなどの理由で、試合で戦ってきた自分の完成したフォームを改造をすると驚くほど多くのプレーヤーたちがスランプに陥ります。パフォーマンス構造体として完成されたフォームを直してしまうともう元のパフォーマンスには戻れなくなるのです。
 どうしたら良いのでしょう。フォームは変えられないものですが、ムーブメントは変えることができます。フォームを大きくすることは失敗につながりますが、ムーブメントを大きくすればフォームは必然的に大きくなります。正確には一度身につけたムーブメントは土台として揺るがない基礎になって支えてくれているので、体型の変化やフォームの改造にも対応ができるというわけです。

競技経験者としての私の誤解
 残念ながら、気をつければどうにかなるというのは私自身も含めた指導者たちの誤解でした。だって今もその立場にいる人たちはもともとスキルを持っていたか、何かの拍子にコツを掴んでしまった人か…私自身カミングアウトするなら指導者の話に耳を傾けなかったプレーヤーだから。ムーブメントスキルを持ち合わせていないプレーヤーたちは、強くなって次第に練習量が増えていくと怪我に悩まされ、思うような練習ができない悔しい時間を過ごし、そしてコートから去っていきました。私自身も講習会や練習会で「気を付けましょう」「意識しましょう」「考えましょう」と呪文のように言ってきましたが、専門家とのディスカッションの中で意見をぶつけ合い、学びを深めていく中で考えが変わってきました。ある指導者に言われました「そもそもスポーツのトップレベルというものが非常識で規格外な世界なんですよ。自分の感覚が普通だと思ったら大間違いです。コートに立つ指導者たちの大部分が例外的に成長して強くなってきたのだから、常識的で規格内の子どもたちの指導ついては勉強をやり直さないと理解できませんよ、と。
 経験してきたことももちろん伝えていきたい。でもなによりも伝えたいことは怪我をしないスキルの大切さと、その習得に科学的で理論的なサポートをさせていただきますということ。思春期を迎えるプレーヤーとその保護者の方々にとってその時期は未知の領域です。2年間くらいは辛い時期があるものです。そんな時期を楽しめるように小飼塾で早めの準備はいかがでしょうか。

入塾の流れ

 いろいろと難しいことを書き連ねましたが、まずは気軽にお越しいただいてヒアリングとアセスメントを受けてみてください。
①予約ページから初回ヒアリングとアセスメント(30分)をお申し込みください。
②ご都合のよい日時を決めていただき、3週間の無料体験期間に一緒に課題に取り組みましょう。
③体験期間中の最終日までに今後のことをお決めください。

※単発レッスンのお申し込みはウチカタデザインからお申し込みください。